経理アウトソーシングを検討している社長のみなさん、いま、あなたは経理業務の外注化に際してどんな点に注意を払っているところでしょうか。適切なパートナー企業としての外注先が見つからなかった場合には、下記のような問題が起きる可能性があります。
即ち、
・適時に意思疎通がとれない
・期待したサービス品質がでない
・本業にマイナスの影響がでる
といった問題です。
それでは、外注化を成功させるために、どんな点に注意を払ったらよいのでしょうか。
1.外注化の目的を明確にする
どの会社を外注先として選ぶかも重要ですが、目的を明確にし、ゴールを設定することが重要です。たとえば、以下の目的が考えられます。
・生産性を向上させる
・支出費用を削減したい
・社内セキュリティを強化したい
・労働コストを削減させたい
・労働の費用対効果を高めたい
・利益率を向上させたい
外注化により達成したい目的を設定したら、その導入効果を測定できるような基準を定めて、導入前後の変化を確認しましょう。
2.自社のパートナーとしてふさわしいか
アウトソーシングを行う際に、外注先企業の品質は重要です。
・専門知識が十分にあるか
・自社の規模と同程度の業務経験があるか
上記のポイントを検討しましょう。
3.役割分担範囲の明確化
外注先パートナーとの業務分担をすすめる上で、各自の責任と役割を明確化することが重要です。この明確化によって、両者の関係が構築され、パートナーシップが結べ、円滑に業務が進みます。
現在、自社で使っているシステムがどのように機能しているのか、誰にどのような権限をあたえるのか、コミュニケーションについてなど、明確な計画や作業スケジュールを共有し、外注化を成功させるまでにどんな作業が必要なのか洗い出しておくことが有用です。
4.従業員への影響を把握する
業務の外注化は、業務量を減少させコスト額を抑えることにつながり、社内の生産性を高めることになります。
同時に社内の従業員の立場や心理にも影響する可能性があります。
アウトソーシングは、従業員の過労を防止するための解決策となる可能性があるものの、一方では、従業員自身の雇用の安定を脅かす可能性があるため、心配の原因ともなり得ることを忘れないでください。
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