経理アウトソーシング入門
中小企業の社長のみなさん、十分な能力のある経理人材を雇うのを難しいと感じていませんか。
特に、毎月試算表を作成し、銀行口座を管理し、財務データを分析し、請求書を作成する、そのすべての能力を満たした人材となればなおのことです。しかも、そのような人材を手頃な年収で見つけようと思っても、事態はさらに難しくなるだけといえるでしょう。
さらに悪いことには、昨今の人手不足、人口減少やインフレにより、今後適切な人材の確保はさらに難しくなっていくことが予測されます。
最近では、自社内で会計業務を行うことを躊躇する中小企業は、経理業務を外部委託するのがあたりまえとなっています。一般に、会計業務は企業内で行われなければならないと信じられていますが.、その担当者に、「自社の会計業務をするのに必要なスキルと経験が十分にあるかどうか」が一番重要な検討ポイントです。
御社のスタッフは、増大する経理業務に対処するために十分な経験を有しているでしょうか。もし不安があるのであれば、適切な知識と経験を有する会社に会計サービスをアウトソーシングすることを検討してみてはいかがでしょうか。
さらに、どのアウトソーサーであれば、同じ仕事をより質的にかつ費用対効果高く行うことができるのかを見極める必要があります。
経理アウトソーシングすることには、さまざまなメリットがあります。重要なのは、アウトソーシングすることで、従業員や取引先といった利害関係者に悪影響が及ばないようにすることです。
経理業務をアウトソーシングする7つのメリット
1. 会社の費用負担額を削減
もし、アウトソーシングが追加的な費用負担しか生まないとお考えでしたら、その認識はまったく逆であるといえます。
経理をアウトソーシングするクライアントの多くは、通常、費用の削減を望んでいます。たたし、最も重要なことは、業務の品質低下を招かずにコスト削減を実現することです。
多くのアウトソーサーは低コストでサービスを提供できるため、通常、外注化による節約額はかなりの額(例えば経理人員の年収と同額)になります。
さらに、外注化によりフルタイムおよびパートタイム従業員の給与相当額、税金の支払額、事務用品や福利厚生の支出を節約できます。
2. 採用プロセスに伴う時間とコストを削減
経理人材を採用しようとする場合、そのプロセスはなかなか厳しいといえるでしょう。採用戦略の作成から面接する応募者の選択まで、それを管理するには十分なリソース(時間、人的資源)が必要です。採用プロセスにはビジネスの時間とコストがかかり、役員や上位決済者がその時間を割く必要があります。
一方、アウトソーサーを使えば、そのような時間を費やす必要はありません。
3.時間を節約する
本業が成長するにつれて、会計まわりの管理により多くの時間を費やすことが増えていきます。中小企業では、そのような管理業務の増大に応じて、本業の拡大に費やす時間が減ってしまいかねません。したがって、簿記や会計などの管理業務をアウトソーシングすることで、時間、エネルギー、リソースを本業に集中させることができます。それはより多くの収益をもたらすだけでなく、顧客との関係維持や関係構築にもつながります。
4. 専門の担当者と有資格者
経理アウトソーシングを利用すると、より高いレベルの専門知識を持つ専門家を手頃な価格で雇うことができます。
アウトソーシング会社は、市場における競争力を維持するために、関連スキルと資格を継続的に向上させています。例えば、新しい会計トレンド、ソリューション、ツールを社内で共有するのが通常です。さらに言えば、優れたアウトソーシングはスキルトレーニングや自己啓発プログラムに幅広くアクセスでき、継続的な能力向上の機会をスタッフに提供しています。
さらに、アウトソーシングする場合には、専門家チームにアクセスできるようになります。アウトソーシング会社の背景にはさまざまな種類のタスクを処理する複数の人材が控えています。したがって、外注先を賢く選択することで、経理業務は信頼できる知識豊富なアウトソーサーの手に委ねられることになります。
5.成長に伴う経理業務に対応できる
経理アウトソーシングの提供会社は、外注化サービスを短期間のうちに規模が拡大した時に柔軟に体制を構築できます。たとえば、経理のタスクが 1 人の従業員の処理能力を超えてしまっている場合でも、追加で人員をアサインできます。貴社が経理採用にあたって、何回にもわたる面接など厳格な採用プロセスを経る必要がありません。
6.システムによる効率化
多くのアウトソーサーは、作業時間を短縮するためにシステムを使用しています。システム化により時間が節約できると同時にリスクも軽減されます。つまり、システム化することで、人的エラーを最小限に抑えることができます。また、システム化することで内部不正の可能性を減らすことができます。
7.相談役としてのアウトソーサー
アウトソーサーは、経理業務を効率的する方法についてアドバイスを提供できます。蓄積された経験をもとに、過去の事例から参考となるようなアドバイスを提供します。会計ソフトに関するお悩み、財務に関するお悩みなどにもお答えします。