インフレによるさまざまなモノの価格上昇が報じられています。企業の運営コストが上がりつづける事態に、経営者にとっては無関心でいられない事項ではないでしょうか。
では、今回のインフレはなぜ起きているのでしょうか。その原因としては、おおまかに下記の3点が指摘されています。
1)コロナにより停滞した物流の影響でモノの需要が高まっていること
2)ウクライナとロシアをめぐる戦争の影響でモノ不足が生じていること
3)日本においては日米金利差が円安を招き、輸入価格の上昇につながっていること
どの原因も短期的には解決しそうにないどころか、長期的にも解決の見通しすらたたないようにみえる現在、企業はこのインフレという事態にどのように対処できるでしょうか。企業レベルでできることを考えてみたいと思います。
まず、インフレによって価格の上昇が生じた費目を洗い出してみましょう。自社の現在地を把握するところから作業はスタートします。業種・業態によっても異なることは想像に難くありませんが、下記のような費目はマスコミでも価格上昇が話題になっており、影響をを見つけやすいのではないでしょうか。
- 電気料金
- 燃料代
- 消耗品代
次に、価格が上昇したモノ・サービスについては、調達先や調達価格を見直すことができないか検討してみましょう。次項では、電気料金を例として調達先・調達価格の検討方法を考えていきます。