リモートワーク時代の会社経費とは
リモートワークが一般化しました。人の動きが激的に変化したことにより、会社の数字にも影響をあたえそうです。その影響を、どのように試算表上で確認していったらよいでしょうか。リモートワークの影響を受けそうな勘定科目を6つ選択して解説します。
経費の増減をチェックするべき理由
リモートワークに伴う経費利用が適正かどうか確認したり、正しい経費利用を社員に促すことができます。リモートワークの導入という会社の変化に伴って、無駄な経費利用はなかったかどうか一度たちどまって支出の妥当性を分析してみましょう。
具体的に
リモートワークの導入に伴い、支出額の増減が生じそうな科目とその内容を列挙してみます。
給料・・・・・残業代の請求と計算は妥当でしょうか。
法定福利費・・法定福利費の金額の多寡は、役員報酬と社員の給料の金額(残業代を含む)に連動します。
福利厚生費・・必ずしも出社しない社員に対する福利厚生のあり方を検討する契機になりそうです。
旅費交通費・・出社回数が経れば、通勤費用が減ると予想されます。また、取引先とのリモート会議が増加すれば、出張に関わる交通費が減ると予想されます。
会議費・・・・リモートワークによる会議が増加すれば、会議費が減っているかもしれません。
交際費・・・・リモートワークによって関係取引先と会う回数が減れば交際費が減っているかもしれません。
通信費・・・・リモートワークを可能にするための通信回線は、誰がどのように負担しているでしょうか、テレワーク規定を確認してみましょう。支出された金額は見直す必要があるでしょうか。この他、オンラインソフトウェアの使用に伴う月額使用料の増加が想定されます。
消耗品費・・・リモートワーク用のパソコン、パソコンの使用に付随するカメラやマイクの支出が増えると予想されます。
試算表の各項目を確認してみましょう。
リモートワークの導入が進んだ環境変化に伴い、会社経費についても支出金額の変化が生じていると考えられます。支出した金額の妥当性を確認し、適切な経費利用を促すことで、それら経費支出が売上計上に本当に貢献しているかチェックしましょう。そのために活用できるのが試算表です。
試算表をタイムリーに作成することで、タイムリーな経費分析が可能になります。試算表を整えて、経費分析に役立てましょう。