前回コラムで見たきたように、小規模事業者持続化補助金(以下、持続化補助金)には政策的な目的があります。では、その補助金額はどのようになっているのでしょうか。
1.補助金額の上限
持続化補助金には6種類の応募枠があります。応募枠によって補助金額の上限が異なっています。自社の抱える課題にそった応募枠を選び、審査に提出する事業計画を立案しましょう。
通常枠 | 50万円 |
賃金引上枠 | 200万円 |
卒業枠 | 200万円 |
後継者支援枠 | 200万円 |
創業枠 | 200万円 |
インボイス枠 | 100万円 |
2.6種類の応募枠とは
今後複数年にわたり相次ぐ制度変更へ対応するなど、政策的な支援目的に取り組む姿勢のある申請者については、審査段階において加点事由となり、採択の可能性が高まります。
賃金引上げ枠
補助事業実施時期間に事業場内最低賃金を地域別最低賃金より+30円以上とした事業者
卒業枠
小規模事業者として定義する従業員の枠を超え事業規模を拡大する事業者
後継者支援枠
申請時において「アトツギ甲子園」のファイナリストになった事業者
創業枠
「特定創業支援等事業」による支援を公募締切時から起算して過去3か年の間に受け、かつ、過去3か年の間に創業した事業者
インボイス枠
免税事業者であったまたは免税事業者であることが見込まれる事業者のうち、的確請求書発行事業者に登録した事業者
政策的な支援目的に合致する場合には審査において加点される