中小企業における経理担当者には、どのようなスキルをもっていることが望ましいのでしょうか。社長のみなさんはどのようにお考えでしょうか。本稿では、経理担当者を評価する基準として、一般的に考えられる項目を列挙してみます。
- 経理・会計に関する基礎的な知識:仕訳や財務諸表など、基礎的な経理・会計の知識が必要です。知識の豊富さを測る方法としては、簿記に関係する資格保有の有無があります。
- PCスキル:ExcelやGoogleスプレッドシートや経理ソフトなどを使いこなせるスキルが求められます。作成した試算表からデータを取り出して加工し、経営判断に資する情報を提供できることが求められます。
- 法務知識:会計や税法に関する知識が必須です。環境変化に伴い、毎年のように法律が改正されます。最新の情報をアップデートしていく姿勢が求められます。顧問税理士や会計事務所に相談することも可能ですが、彼らと対話するための基礎的な知識が求められます。
- 問題解決力:問題が発生した場合に、正確かつ迅速に対処する能力が求められます。経理業務は定常業務だけで成り立っているわけではありません。突発的に生じるトラブルに、限られた時間の中で対処していくストレス耐性が併せて要求されます。
- 時間管理能力:締め切りや納期など、複数のスケジュールを管理する能力が必要です。特に納税や申告には期限があり、これを遵守できなかった場合には制度上ペナルティが課されたり、取引先の信頼を失ったりする場合もあります。それらの無駄な損失・支出を回避するためにも、各方面と円滑にやりとりする能力がもとめられます。
- コミュニケーション能力:社内外の利害関係者とコミュニケーションを円滑に行い、情報の共有や調整を行うことが求められます。
- データ分析能力:財務諸表や売上データなどから、ビジネスの分析や評価を行うスキルが必要です。
- 業務改善能力:経理業務の効率化やコスト削減など、業務の改善に向けてアイデアを出し、実行する能力が必要です。特に近年はITを駆使することで業務が改善でいるケースが増えています。そのような動向に留意しつつ、適切な技術を取り入れることがもとめられるでしょう。
これらのスキルを持った経理担当者は、経営者や他部署との協力関係を構築し、会社の経営に貢献できることが期待されます。しかしながら、変化の激しい時代にあって、これらスキルをすべて一人の社員に網羅させるのは現実的に厳しいという側面もあるでしょう。そのような場合には、弊社のような経理アウトソーシングサービスを使いこなすことで、時代の変化に即した業務改善が実現できます。